第31回 ゼロ災はできる!(板紙段ボール新聞H29年2月7日付)掲載より

品質も、生産性も、収益性も生産部門では大事なことですが、やはり現場に掲げられている通り”安全第一”が最優先事項ですね。このシリーズでも痛ましい事故が無くなるまで取り上げたいと思っています。

  

日頃訪ねることが無い南半球、オーストラリアの大手段ボール工場の視察を敢行しました。農業畜産大国らしく青果物、食肉、加工食品、そしてワイン等、世界ブランドの外装ケースなど単色ベタから高精細美粧印刷まで幅広い加工機がラインナップされていましたが、一番感心したのは安全の徹底ぶりでした。

まず、見学者の私に渡されたのは防護メガネ、耳栓、蛍光カラーの安全ジャケット、安全靴の4点セット=写真=。遠くからのお客様だからとご丁寧に全てが新品で恐縮してしまいました。ヘルメットは?と尋ねると「落下するところにモノは置かないから要らない」との返事。習慣が異なるとアイテムも変わりますね。

明らかに”安全第一”が最優先の組織だと確認できたのは、製造事務所の掲示板(掲示物)。左から「安全」「品質」「クレーム」「計画」「5S」「生産量」の順、ヒヤリハットが克明に書かれていました。また、安全に関する提案もオペレーターさん達から沢山出されているようでした。

明るい構内に入って生産風景に見とれている私の横にフォークリフトが製品を載せたまま立ち止まっている・・・何でかな?おっと失礼!私が歩行ゾーンの黄色い線はみ出して立ってたのです。ごめんなさい、お仕事の邪魔をしてしまいました。