楽しく考えよう SDGS! 第 10弾 YCT FOCUS ON 世界のSDGS 33号 2022-10-24

楽しく考えよう SDGS! 第 10弾

A.地球温暖化により日本近海の漁業に生じる影響について、適切なものはどれでしょうか。

 

① 漁獲が増える水産物と減る水産物がある。
② 漁獲が増える好影響のみある。
③ 漁獲が減る悪影響のみある。

B.異常気象に関する「人間活動に伴う温室効果ガスの排出増加の影響」として、適切なものはどれでしょうか。

①全ての異常気象の変化傾向は、人間活動の影響を受けている。
②全ての異常気象の変化傾向は、自然起源の影響を受けているとは言えない
③異常気象の変化傾向は、人間活動の影響を受けているものと受けているかどうか分からないものがある。

 

 

 

 

 

A.正解①

近年漁獲が増えている例は、ブリとサワラ(サバ科の暖海性種)です。天然ブリの量(資源量)の増加要因として、海水温の上昇による生息域の拡大が考えられています。サワラは日本海での漁獲量が急増し、日本で最も多い漁獲量は東シナ海や瀬戸内海から京都府または福井県へシフトしています。近年漁獲量が減少している例は日本海の本州沿岸域における8月~11月のスルメイカです。夏から秋に同海域が高水温になるとスルメイカの分布・漁場形成に不適な環境になることが指摘されています 。

B.正解③

 

例えば「多くの場所で寒い日や寒い夜の減少」「多くの場所で暑い日や暑い夜の増加」という現象は人間活動が影響した「可能性が非常に高い」とされ、「極端な高潮の発生や高さの増加は「可能性が高い」とされています。
一方で、「強い熱帯低気圧の活動度の増加」は、人間活動が影響した「確信度が低い」とされています。現象によっては、人間活動の影響によって変化したと考えられるものと、受けているかどうかわからないものがあります。

 

 

 

引用:環境省関連ホームページCool Choice;『チャレンジ!地球温暖化クイズ』