「ビク抜き」とは、紙や厚紙などの材料に、刃を埋め込んだ金型(ビク型)を用いて、プレス加工を行うことで、さまざまな形に抜く加工方法です。
ビク抜きとトムソン加工は、同じ加工方法のことを指します。
ビク抜きは、東日本を中心に使われている呼び名で、活版印刷機を打ち抜き機に改造したビクトリア打ち抜き機というものがあり、これがビク抜きの由来とされています。
トムソン加工は、西日本を中心に使われている呼び名で「トムソン型で抜き加工をする」というのが言葉の由来のようです。
ビク抜き加工には次のような特徴があります。
・複雑な形状に抜くことができる
・厚紙や段ボールなど、硬い素材にも対応できる
・大ロットでの加工も可能
ビク抜き加工でできる製品
ビク抜き加工は、次のようなさまざまな紙製品の製造に用いられています。
・パッケージ
・封筒
・カード
・ノベルティグッズ
・玩具
・仕掛け絵本
ビク抜き加工の工程
ビク抜き加工の具体的な工程は、以下の手順で行われることが多いです。
・加工する紙や厚紙をプレス機にセットする
・ビク型をプレス機にセットする
・プレス機でビク型を押し下げる
・刃で紙や厚紙を切り抜く
また、ビク型では、ミシン目や折り線の加工も同時に行うことができます。