段ボールシートの接着強度を測定するための「接着力試験」は、段ボールの中しんとライナの接着部がどれほど剥がれにくいかを評価する重要なプロセスです。
具体的には、中しんの段頂とライナの接着部に力を加え、その引きはがし抵抗値を測定します。この試験を通じて、段ボールの耐久性や品質が確認されます。
試験では、中しんの段底とライナの裏側にピンを挿入し、毎分13±3mmの速度で荷重を加えます。接着部が剥がれた瞬間の最大荷重が接着強度として測定されます。
さらに、この試験はシングルフェーサ(片面段ボールを製造する装置)とダブルフェーサ(片面段ボールを多層に加工する装置)の両方で行い、それぞれ10個の試験片を使用して精度を確認します。
これらの装置を用いた試験結果から、段ボール製品の品質や適応性を判断することが可能です。