初登場!チャイルドロック付き段ボールパッケージ
Click-to-Lock(クリック・トゥ・ロック)は洗濯用ジェルカプセルのパッケージだ。スマーフィットカッパが循環型ビジネスモデル(※1)を活かして、環境への影響が抑えられた斬新なパッケージソリューションを見つけ出した。『Click-to-Lockジェルカプセルボックス』はフランスで販売されており(2021年10月時点)、数か月でヨーロッパ内に普及するとみられている。100%リサイクル可能で生分解される紙ベースの単一素材から作られ、従来のプラスチック製容器に替わるサステイナブルな選択肢になる。チャイルドロック機能がついた段ボールパッケージはこれまで見られなかったもので、意匠登録されている。欧州石鹸洗剤工業連合会 (AISE)の基準に沿った不正開封防止策の認証も取得済みだ。再生可能な資源から作られたFSC認証素材を使用し、内側にコーティングされた耐湿性ニスがいかなる湿気からも商品を守ってくれる。
同製品はスマーフィットカッパが、衛生・清掃用品市場におけるプライベートブランド商品の欧州トップメーカー、マクブライド社から協力を得て開発した。
優れた点は他にもある。企業間で商品を移動するインバウンドロジスティクスでは、従来の1.41倍の量を輸送でき、1箱につき内容量を従来の1.2倍にすることができた。1パレットの貨物量が増えサプライチェーン(※)の効率が高まる。箱サイズは容易にカスタマイズでき、印刷も7色まで可能だ。パッケージ製造時の二酸化炭素排出量は32%削減された。
スマーフィットカッパ・ヨーロッパとマクブライド社のコレボレーションは、サプライヤーと顧客のそれぞれで蓄積された専門知識を融合させ、全く新しい革新的かつ環境への負荷を考慮したパッケージを生みだした。大成功と言えるだろう。
※1循環型ビジネスモデルのベースには循環経済の考えがある。循環経済とは、従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」のリニアな経済(線形経済)に代わる、製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小化した経済を指す
※2製品が原材料の調達から、生産・物流・販売を経て、消費者の手に届くまでの全過程
引用:スマーフィットカッパホームページ
“Smurfit Kappa develops its first paper-based child-lock box for laundry pods”
(October 28, 2021)