第38回「バリアで誰も傷付かない」(板紙段ボール新聞H29年9月7日付)掲載より

職場はいつも美しく保ち、快適に生産活動をしたいものですね。ぶつけられた方も、ぶつかった方も傷つかない待望の『衝撃吸収型バリア』を秋の全国労働衛生週間にちなみ(?)最新ニュースとしてお届けします。

現場でフォークリフトが設備や仕掛品、出荷前の完成品を誤って傷つけることがあるため金属製のガードレールやポールを設置している工場があります。しかしながら傷ついたり、凹んだりしたまま、また車両側も擦りキズだらけ、年がら年中修繕は出来ないと聞きます。そこで、オランダの段ボール工場に良いモノがありましたのでご紹介。色はオランダのチーズのような発色の良い黄色で、衝撃吸収能力がある樹脂製のバリアです。元々はいろんな作業車両が頻繁に走り回る国際空港向けに、重要な設備、構造物への衝突リスクを減らすべく開発されたため、極めて高い衝撃吸収力と形状回復力を持っています。あの本体カラーは高い視認性を確保しているわけですね。 例えばフォークリフトが総重量8トン、進入角度が45度としたら、16キロの時速で衝突しても壊れない設計だそうです。 ガードレールからこの樹脂製バリアに切り替えたメリットを工場長に尋ねると、金属製に比べて形状回復できるので交換頻度が減り管理コストが減り、たとえポールを壊してしまっても基礎への損傷も少ないので修復コストが安くつく、そして何よりも鮮やかな区分ができたためフォークリフトの運転者の雑な操縦が改善され、工場内の整理整頓活動も進んだという意外な心理的効果も大きかったようです。ところで四隅が傷ついた我が高級車、原因は車庫入れと狭い路地でのすれ違い。まずはこの新製品、役所とディスカウントストアーに紹介しにいきますかね。