ベルギーのイチゴと脱プラスチック
スマーフィットカッパのトータルなパッケージ対策で道を開く。
ベルギー・アントワープ州ホーフストラテンは欧州有数のイチゴの生産地として広く知られている。
ホーフストラテン有限責任事業組合はプラスチック使用を減らす必要性に迫られた。小型容器へ手作業でイチゴを詰めるため人件費が高く、またサプライチェーンに求められる条件も厳しい中で、より効率的で適切な策を講じることになった。
ヨーロッパ段ボール箱包装大手・スマーフィットカッパと共に取り組んだのは、プラスチック製容器の代替品開発と充填の自動化だった。イチゴのプラスチック容器を紙器へ、それを詰め合わせるトレイを段ボールに変え、容器とトレイに合わせた組立ラインを導入した。紙器は両面印刷され、見栄えが良くブランド力の強化になった。食品の安全性は適法証明書で保証され、紙器には特に湿度に耐性のある板紙を採用した。
新しいパッケージによって物流コストと人件費の削減も達成した。紙器は完全にリサイクル可能であり、以前のプラスチック容器に比べてリサイクル率が格段に上がった。また1年間で70トンのプラスチック使用を減らすことができた。さらにこれらのサステナブルな対策はカーボンフットプリントの抑制にもつながった。