第20回 過剰品質を考える

第20回 段ボールの鳥居に合掌

 国内の紙器、段ボール製函現場では一層厳しくなるユーザー要求からゼロデフェクトへ弛まぬ努力が注がれていますが
過剰品質という声も耳にします。勿体ない製品の廃棄、英国 の現場ではどうしているか探りました。

 「製品の仕上がり品質はユーザーと事前に十分に確認し双方が合意して受注すべき」と 大手段ボール工場の製造部長は言います。この言葉は"契約社会""合理主義"の英国な らではの話であって、「品質と価格競争が激化している日本では通用しない」と反論されるかもしれません。

しかし、「価格と品質は比例するもの、歩留まりはつきもの。ユーザーからもし不良ゼロでの納品を求められたら従うが、値段は上げさせていただきます」とのことでした。 今、欧州では茶ライナより白ライナの比率が高まり、印刷モノが増え、ベタでもプロセス印刷でも紙粉などのピンホールの発生に頭を悩ませているようです。そもそも段ボールシートには紙粉やヒゲが載っているもの。これで"ピンホールは絶対ダメ"では商売が成り立ちませんね。たとえば、家電用の外装ケースでも電気掃除機と女性がモデルになった美容器具の箱では、前者の方が品質要求は低くなります。

第19回 段ボールの鳥居に合掌  この工場で最も神経を使う仕事として紹介して頂いたのは、真っ赤なロイヤルメール(郵政公社)の宅配便の箱=写宣=。ベタ印刷2色刷り(セミコート)その上蓋には女王陛下の切手も印刷されているため全品が完壁であることを求められているようです。ちなみにーロットは6500ケースで600から700枚コとに印版掃除を必要としていましたが、運転中に印判を拭くJBマシナリー社の『JBクリーンプレート』を導入して以来ノンストップで生産できるようになったそうです。 こうした新技術の登場で現場のストレスが軽減されたら良いなと思います。

質問・問合せは有功社シトー貿易 03−3949−9930へ。
次回掲載予定は4月7日号。



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